映画の感想

【映画の感想】バケモノの子

こんにちは!音口です。

先日バケモノの子を拝見しました。
鑑賞後の余韻が抜けないうちに感想を書きたかったのですが、時間が取れず本日ようやくしたためております。

※ここからネタバレ注意

バケモノの子がわからないという方のために、以下、簡単な映画情報&ざっくりとあらすじ説明。

題名:バケモノの子
監督:細田守
ジャンル:SF/ファンタジー
公開:2015年

・舞台は東京都渋谷区と異世界。
・主人公は母子家庭の男の子「九太(仮)」。母親が他界し親戚に引き取られるはずだったが、引っ越しの日に家を飛び出す。
・警察の補導の目を逃れ隠れているところに、熊のような外見の獣人「熊徹」と出会い、バケモノの世界に迷い込む。
・バケモノたちを束ねる長が引退することになり、バケモノたちは次なる長を決めるべく沸き立っている。
・長になるには弟子を一人取る必要があり、熊徹は人間である主人公を弟子に取ることに決める。しかし、人間を弟子に取ることはご法度とされており…。

以下、所感。

監督は「時をかける少女」の細田監督です。
時をかける少女が好きなのでバケモノの子の期待値も高めでした。

全体の印象として、見せ場は最高。
一番笑ったギャグシーンが最大の伏線にして号泣でした。
まさかあそこで泣かされることになろうとは思わず、ギャグシーンの回想が流れだした途端にぶわっと(´;ω;`)ぶわっと(´;ω;`)(大事なことなので2回言いました)
同じシーンを違ったニュアンスで違った感動を与えられるなんて、構成がほんとに素晴らしすぎます。

熊徹サイドのキャラクターたちもお約束なポジでしたが味があって非常に良かったです。
特にリリー・フランキー氏が声をあててた豚さんの良い人みに序盤で救われました。

けど、一番のお気に入りは熊徹。一応師匠なのにまったく師匠然としておらず、ぶっきらぼうでだらしがなく、けど芯の強さがあって。
そんな一本筋の通った人となりやひたむきさに周囲は惹きつけられ、何だか放っておけないってなるんだろうなと。役所広司氏の声も個人的にはすごく合ってました。

主人公も境遇に恵まれず荒んではいるものの決して弱々しくはなく、かといって小憎たらしいばかりでもなく。
子どもなりの視点で周りのことを見ていて相手の立場を尊重し気持ちを汲もうとしているのが絶妙に描かれていて憎めない子でした。
すべて書ききれないけれど、人物たちの気持ちが言外に伝わってきて、そこに気づけるたびに何度もはっとし、とても胸にぐっときました。

見終わった後の満足度が高く全体的には好きですが、あえてこれは…(-ω-;)と思った点を挙げるとするならば、主人公のライバル的立ち位置の一郎彦のぶっこみ具合が少し気になりました。
主人公と同じ人間ですが、彼の場合は育ての親の配慮がかえって裏目に出て闇を抱える原因になっていったとのことですが、描写が断片的すぎて噛ませ犬感が抜けきれない印象でした。主人公との対比として描くのなら、説明だけでなく本人のシーンでもっと心理描写を描いてほしかったです。
また、くじらに変異したのも主人公が本で鯨を”くじら”と読むことを覚えたシーンの伏線回収のように使われていましたが、映画として魅せるための大げさな演出に感じられてしまいました。
とはいえ後者はクライマックスで冒頭に述べた「一番笑ったギャグシーンが最大の伏線にして号泣」が訪れるので、少し突飛かなとは思いますが、山場を魅せるための演出だと思えばあれだけの規模が必要なのには少し頷ける気がします。
ほかにも微妙に感じられたシーンはちらほらありましたが、上記2つが特に引っかかった点でした。

細かな部分を見るとやや粗を感じてしまう部分もあるのですが、総合的には素晴らしかったです。アニメ作品では久しく涙が出ました。

今回もまたまたすごく偏った主観ではありますが、以上が音口の所感です。
ではでは、また何か映画を見たときに感想が浮かべば書き綴りたいと思います!

音口あいより